お部屋をなんとかしたいというご相談

お部屋をなんとかしたいけれど自分ではどのようにしていいかわからないというご相談がよくあります。ここは気に入っているけれどここが気に入らないという具体的なものもあれば、具体的にわからないという場合も。全体を考えながら揃えていくというのは難しいですね。私達プロでも自分の家にスローひとつ入れるだけでも悩んでしまいます。

今回のケースは以前にリビングのクッションや張り替えやミラー、ダイニングなどをさせていただいたお客様ですが、とてもセンスのいい方でお家も素敵なんですが、何か気に入らなくていやでしょうがないというお話でした。今はおうちが好きになっているという嬉しいお言葉をいただきました。

今回は寝室のお悩みで、前から何かかが気に入らなくてベッドの位置を動かしてみたり、絵をかけたりとされていたのですが、どうしていいかわからないということでご相談がありました。まだ10年ぐらいしか使っておらずカーテンも綺麗で色もとても良かったのですが、全てを変えてしまうのはもったいないのでレースだけ変えることにしました。普段はシャッターがあるのでカーテンは閉めないということでしたので、カーテンは分割して飾りにしたりベッドヘッドに使ったり、ベッドカバーのパイピングに使ったりとフルに有効に使いきりました。弊社の縫製のスタッフが ”ここまで使う” と驚いていました。

このお部屋での1番の問題点は小さな窓の処理の仕方です。この窓があるために全体がまとまらないのです。小さな窓は難しいですね。特に壁の微妙なところにあるというのが悩みです。窓は他に2箇所もあるので、この窓は塞いでしまい遮光の生地で光も入らないようにし、そこにベッドを持ってきてベッドヘッドを作りアクセントにしました。

このカーテンのパープルが素敵な色でお部屋全体のイメージとも合っていたので、このパープルに似合う色でアクセントとして引き立ててくれる色をイエローにし、そのイエローをベッドヘッドの一部、カーペットの一部に持ってきて、それに合うラグを選びました。

全体に大人っぽいシックなお部屋になり、もともと床の色や天井など上質の仕上がりのお部屋だったので、それがさらに引き立つようになりました。ここで分かったのですが、レースの色が壁の色や全体のイメージに比べて白かったということが判明。色のマジックを感じます。

腰高窓もカーテンを長くしてセンターにベルベットのイエローのバンディングを入れています。レースも色を抑えたイエローです。

 

左側の天井部分が上質の木で、設計者の意図では腰窓の前にベッドを置いて上部に木天井がくるということだったと思うのですが、窓のところにベッドヘッドが来るというのはこれもまた装飾が難しいです。おそらく、その場合はローマンシェードにしてベッドヘッドのように見せたり、一度したことがありますが、キャノピーのように窓を飾るという方法もあります。困っているからこそいいアイデアが出るので、お客様にはどんどん困っていることを投げかけて欲しいですね。

ブラッケトも装飾に使おうとフレームをお持ちだったので、フレームで囲いました。位置がちょっと高かったのですが、キャビネットの上に上手にデコレーションされたので、この部分もアクセントとして生きています。

 

施工前

小窓のことも問題でしたが、ブラケットの位置も悩みの種です。レイアウト次第でお部屋は変わるので、お部屋にブラケットをつけるのは難しいですね。

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